大阪・関西万博に約30回通い、すべてのパビリオンを巡った筆者が、なかでも「かなり満足した」と感じたのが住友館です。
前半はランタンを手に森を探検し、後半はステージを見る構成。
展示を順番に眺めるだけではなく、自分で森の中を歩き、光や動きの変化を見つけていく体験が印象に残りました。
一方で、住友館は予約・入館が難しいパビリオンでもありました。
筆者が入館できたのは会期の早い時期。
その後、もう一度体験したいと思いながら、結局2回目の来館は叶いませんでした。
2025年10月13日に閉幕した大阪・関西万博を振り返りながら、ランタン探検の魅力と、住友館が「屈指の難関」だったと感じた理由を実体験ベースで紹介します。
住友館とはどんなパビリオンだったのか
住友館は、住友グループの住友EXPO2025推進委員会が出展した企業パビリオンです。
テーマには、「UNKNOWN FOREST 誰も知らない、いのちの物語」が掲げられていました。
体験の中心となるのは、疑似的に再現された森の中を、来場者自身がランタンを持って冒険する仕掛けです。
ランタンを特定の場所に置くと、キノコが光ったり、動物が動き始めたりします。
最初からすべてが見えているのではなく、自分の行動をきっかけに森の表情が変わっていく。
その仕組みが、住友館ならではの体験をつくっていました。
館内は、前半のランタンを使った森の探検と、後半のステージに大きく分かれた構成です。
森を歩いたあとにステージを見る流れも含めて、一つの物語をたどるようなパビリオンでした。
ランタンを持って森を探検する体験
住友館で特に記憶に残っているのは、やはり前半のランタン探検です。
手にしたランタンは、暗い場所を照らすためだけの道具ではありません。
森の中にある特定の場所へ置くことで、光や動きの演出が始まります。
キノコが光り、動物が動き出す様子を見つけるたびに、自分が森へ働きかけているような感覚がありました。
展示を見るというより、森の中を歩きながら反応を探していく体験に近かったと思います。
何が起こるのかを確かめながら進むため、自然と周囲をよく見ることになりました。
この「自分で見つける」感覚が、住友館への満足度を大きく高めてくれました。
ランタンを持つことで、来場者が体験の外側にいるのではなく、森をめぐる物語の中へ入っていくように感じられたからです。
後半にはステージがあり、前半とは異なる形で体験が続きます。
森を自分の足で探検したあとだったため、ステージも単独の演出としてではなく、一連の流れの中で受け止めることができました。
約30回万博へ足を運び、全パビリオンを体験した筆者にとっても、住友館はかなり満足度の高いパビリオンでした。
それだけに、「もう一度入りたい」と思わせる力がありました。
なぜ住友館は「屈指の難関」だったのか
住友館の難しさは、体験内容ではなく、まず入館するまでにありました。
予約については、公式アプリ上に「2ヶ月前予約」「7日前予約」「空き枠予約(3日前)」「当日予約」と呼ばれる複数の機会があったという情報があります。
ただし、これらの枠名や運用の細部は、公式の一次情報だけでは完全に確認できていません。
ここでは、当時の旅行ブログや攻略ブログなどで紹介されていた情報として触れるにとどめます。
当日予約についても、「枠の解放時間が日によって変わっていた」という来場者の声が複数のブログで見られました。
これも公式に示された運用として断定できるものではありませんが、複数の来場者が試行錯誤していた様子が、当時のブログからうかがえます。
筆者自身の経験も、その取りづらさを実感させるものでした。
会期中に約30回訪問し、最終的には全パビリオンを制覇しましたが、住友館へ入れたのは一度だけです。
かなり満足したからこそ2回目も狙いたかったものの、再訪は実現しませんでした。
何度も万博を訪れた筆者でも一度しか体験できなかった。
この事実だけでも、自分にとって住友館が「屈指の難関パビリオン」だったことを物語っています。
会期序盤に入れたことの価値
振り返ってみると、住友館へ会期の早い時期に入れたことは本当に幸運でした。
その時点では、まさか再訪できないとは思っていませんでした。
実際に体験して満足し、「もう一度行きたい」と思ってから、入館できた一回の価値をあらためて感じることになりました。
もし最初の機会を逃していたら、筆者は住友館を体験できないまま閉幕を迎えていたかもしれません。
全パビリオン制覇という結果も、序盤に住友館へ入れたことがあってこそでした。
同種の屋外万博を訪れる際にも、この経験は一つの参考になると感じています。
もちろん、大阪・関西万博の予約制度や住友館の状況を、そのまま別の万博へ当てはめることはできません。
ただ、強く興味を持ったパビリオンに早い時期から足を運ぶことには意味があります。
会期中に再挑戦できると思っていても、次の機会が必ず訪れるとは限らない――住友館は、そのことを実感させたパビリオンでした。
よくある質問
- 住友館はどのようなパビリオンでしたか?
-
住友グループの住友EXPO2025推進委員会が出展した企業パビリオンです。
テーマは「UNKNOWN FOREST 誰も知らない、いのちの物語」で、ランタンを持って疑似的な森を冒険する体験が中心でした。 - ランタンを使うと何が起きましたか?
-
ランタンを特定の場所に置くことで、キノコが光ったり、動物が動き始めたりする演出がありました。
来場者の行動によって森の変化を見つけていく仕組みです。 - 住友館の館内はどのような構成でしたか?
-
前半はランタンを持って森を探検し、後半はステージを見る構成でした。
筆者は特に、ランタンを使って森の反応を探す体験が印象に残っています。 - 住友館の予約は取りやすかったですか?
-
筆者にとっては非常に難しく、約30回万博を訪れても入館できたのは一度だけでした。
複数の予約機会があったという情報や、当日枠の解放時間が日によって変動したという来場者の声もありましたが、運用の細部は公式一次情報で完全に確認できていないため、断定はできません。 - 筆者は住友館をもう一度体験できましたか?
-
できませんでした。
会期序盤に一度入館し、かなり満足したため再訪を望みましたが、2回目の来館は叶わないまま閉幕を迎えました。
まとめ:満足したからこそ、2回目に行けなかったことが悔しい
住友館は、ランタンを手に森を歩き、来場者自身の行動によって光や動きの演出を見つけていく体験型パビリオンでした。
キノコが光り、動物が動き始める。
そうした変化を自分で探す前半の森と、その後に続くステージを含め、筆者にとって満足度の高い体験になりました。
同時に、予約の取りづらさも強く印象に残っています。
約30回通ったにもかかわらず、入館できたのは会期序盤の一度だけ。
もう一度あの森を歩きたいという願いは叶いませんでした。
「一度入れた喜び」と「二度目に行けなかった悔しさ」。
その両方が残っていることこそ、住友館が忘れがたいパビリオンだった証拠なのだと思います。
なお、住友館のように予約が取りづらいパビリオンでは、当日枠を求めて並ぶ場面もありました。
行列で役立った持ち物は別記事でまとめています。


コメント
コメント一覧 (2件)
[…] なお、住友館など他のパビリオンの体験談は別記事でも紹介しています。 […]
[…] なお、筆者が印象に残った他のパビリオンの記録は住友館は本当に「屈指の難関」だった?ランタン探検の中身と入場の壁でも紹介しています。 […]