2025年10月13日に閉幕した大阪・関西万博。
会期中に約30回来場し、全パビリオンを巡った筆者が、今回はフランス館を振り返ります。
筆者がフランス館を訪れたのは、昼と夜の両方です。
館内には思わず写真を撮りたくなる展示が次々と現れ、とにかく内装がおしゃれ。
大阪・関西万博の中でも、一番「映える」写真が撮れるパビリオンだったのではないかと感じました。
なかでも強く印象に残っているのが、「奇跡の庭」に立つオリーブの木です。
夜のライトアップを受けた姿が素敵で、展示を見終えたあとも記憶に残る光景となりました。
この記事は開催中の攻略ガイドではなく、閉幕後に展示や体験をたどるレビューです。
オリーブの木を中心に、ルイ・ヴィトンやディオール、ロダンの作品など、フランス館で出会ったものを振り返ります。
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フランス館とはどんなパビリオンだったか
フランス館のテーマは「愛の讃歌」。
「赤い糸の伝説」をコンセプトに、「自分への愛」「他者への愛」「自然への愛」という3つの“愛”に導かれる、新しい未来のビジョンを提案していました。
愛という抽象的なテーマを、建築や美術、ファッション、自然を通して伝える構成です。
展示のジャンルは多岐にわたりましたが、筆者には、館内を歩きながら一つの物語をたどっているように感じられました。
外観は、無数のシルバーのポールが垂れ下がる劇場のような造りでした。
端正でありながら華やかで、筆者には「これから何かが始まる」と予感させるたたずまいに映りました。
夜間には赤と青のライトが加わり、昼とは異なる印象に変わります。

昼はシルバーのポールによる造形が目に入り、夜になると光の色が外観を彩っていました。
両方の時間帯に訪れた筆者には、建物そのものも展示体験を形づくる要素の一つであるように感じられました。
入口で来館者を迎えていたのは、スタジオジブリ映画『もののけ姫』の世界を描いたタペストリー《森にたたずむヤックルとアシタカ》です。
フランス館へ入り、最初に日本でもなじみ深い作品と出会うという意外性がありました。
フランスらしい洗練だけでなく、日本との接点が入口から示されていたことも印象的です。
筆者にとって、その先に続く多彩な展示への導入として記憶に残る出迎えとなりました。
昼と夜で表情を変えた「奇跡の庭」のオリーブの木
フランス館の数ある展示のうち、筆者がこの記事で最も伝えたいのは、ガーデンエリアに設けられた「奇跡の庭」です。
そこには、樹齢1000年を超えるオリーブの木が植えられていました。

長い年月を生きてきた木が万博会場に立っている。
その事実だけでも、華やかな館内展示とは異なる存在感がありました。
人工的につくられた会場の中で一本の木と向き合う時間は、筆者にはフランス館が掲げた「自然への愛」を風景として受け取るひとときのように感じられました。
筆者は昼にも同じ庭のそばを通ったはずですが、特に記憶に残っているのは夜の姿です。
ファッションや芸術だけでなく、庭と樹木が展示の一場面に組み込まれていたことも、フランス館の幅を感じさせました。
暗くなった会場でライトアップされたオリーブの木は、周囲とは異なる空気をまとっているように見えました。
来場者レポートでも幻想的な雰囲気だったと紹介されており、筆者自身も目の前でその光景を見て、素敵だと感じたのを覚えています。
光を受けた幹や枝が夜の中に浮かび上がり、筆者には庭全体が一つの作品になったように映りました。
にぎやかな万博会場にありながら、その場だけ時間がゆっくりと流れているような眺め。
フランス館で見た数々の展示の中でも、心に深く残る場面です。
昼と夜の両方でフランス館を訪れたからこそ、時間帯によって空間の印象が変わることも感じられました。
ただし、昼のオリーブの木を詳しく観察した記憶があるわけではありません。
筆者にとって鮮明なのは、あくまで夜の光に照らされた姿でした。
展示では、このオリーブの木に「マイクロバイオーム」と呼ばれる微生物の力が宿り、若さや健康をもたらすと紹介されていました。
これは展示側の説明やキャッチコピーとして示されていた内容です。
本記事では、その効果を断定するものではありません。
庭からはエスカレーターで地下へ進む構成になっていました。
地下にあったのは、アルザスのワイン産地をイメージした土色の通路です。
庭の緑から土を思わせる色の空間へ移る流れにも、筆者は自然とのつながりを感じました。
写真映えという点では華やかなブランド展示も魅力的でしたが、夜の庭にたたずむ一本の木もまた、筆者にとって忘れがたい存在でした。
光や映像を用いた館内展示とは違う形で、強く印象に残った風景です。
ルイ・ヴィトン、ディオールなど華やかな展示も見どころ
フランス館では、ファッションの国らしい展示も大きな見どころでした。
なかでも目を引いたのが「ルイ・ヴィトンゾーン」。
約84個のトランクケースが積み重ねられ、筆者には空間そのものが一つの作品のように見えました。

さらに、白いトランクで作られた球体にはプロジェクションマッピングが映し出されていました。
ブランドを象徴するトランクに光と映像を組み合わせ、別の表情を見せる演出です。
どこへ視線を向けても画になるような美しさを感じました。

筆者がフランス館を、大阪・関西万博で一番「映える」写真が撮れるパビリオンではないかと感じた理由の一つが、この空間です。
トランクの形や白い球体、映像の光まで計算されているように見え、写真に収めたくなる場面が続きました。
館内にはロダンの彫刻も展示されており、複数箇所で作品を見ることができました。
展示方法の詳しい説明については情報源によって異なる可能性があるため、本記事では配置の意図などには踏み込みません。
現代的な演出やブランドの展示を巡る途中でロダンの彫刻に出会う構成は、筆者にはフランス文化の幅を示しているように感じられました。
新しい表現と歴史ある芸術が同じ館内に並ぶことで、それぞれの存在が引き立っているように映ったのも印象的です。
「ディオールゾーン」では、トリコロールカラーのスーツと、約400点の白いトワルが展示されていました。
トワルとは衣装の試作品です。
それぞれに個別のスポットライトが当てられ、白い造形が空間の中に浮かび上がるように並んでいました。

色を抑えた白いトワルが多数並ぶ光景には、完成した衣装の華やかさとは異なる美しさがありました。
筆者には、服が形になるまでの創造の過程を見せているように映り、空間全体からはディオールらしい優雅さも感じられました。
展示の終盤には、LED照明が輝くデジタルアート空間もありました。
そこで表現されていたのは、モンサンミッシェルと厳島神社、ノートルダム大聖堂と首里城の共通性です。
フランスと日本、それぞれを代表する場所を並べ、共通するものを光の演出で見せる締めくくり。
入口の『もののけ姫』のタペストリーから終盤のデジタルアートまで、筆者には両国の文化が館内の随所で向き合っているように感じられました。
自然、彫刻、ファッション、デジタルアートと、扱う題材は実に多彩です。
それでも筆者には雑然とした印象はなく、一つひとつの場面がおしゃれに整えられているように映りました。
歩くたびに撮りたい景色が現れる、視覚的な満足感の高いパビリオンだったと感じています。
フランス館の混雑・待ち時間を振り返る
フランス館は、入口に近い人気パビリオンの一つでした。
万博全体の回り方としては、フランス館・アメリカ館・イタリア館のような入口に近い人気パビリオンを後回しにし、一番遠いパビリオンから回る方法もあります。
詳しい回り方は別記事のテーマとなるため、ここでは深掘りしません。
待ち時間については、来場者レポートで20〜30分程度で入館できたケースが複数紹介されています。
「40分待ち」と案内されながら、実際には20分程度だったという報告もありました。
ただし、これらは一部の来場者による個別の報告です。
会期中の全期間、すべての時間帯で同じ待ち時間だったわけではありません。
また、特定の日や時間帯について、筆者が共通の傾向を示せるだけの情報は確認できていません。
大阪・関西万博はすでに閉幕しているため、現在フランス館へ入館するための待ち時間はありません。
当時を振り返る目安として、一部では20〜30分程度で入れたケースもあった、と受け取ってください。
フランス館についてのFAQ
- フランス館のテーマは何でしたか?
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テーマは「愛の讃歌」でした。
「赤い糸の伝説」をコンセプトに、「自分への愛」「他者への愛」「自然への愛」という3つの“愛”に導かれる新しい未来のビジョンを提案していました。 - フランス館は昼と夜のどちらがおすすめでしたか?
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筆者は昼夜ともに訪れ、特に夜にライトアップされたオリーブの木が素敵だと感じました。
外観にも赤と青の光が加わり、昼とは異なる印象でした。 - 「奇跡の庭」のオリーブの木は何年くらいの木でしたか?
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樹齢1000年を超えるオリーブの木と紹介されていました。
それ以上の正確な樹齢については、筆者は確認できていません。 - フランス館にはどのような展示がありましたか?
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約84個のトランクケースなどを使ったルイ・ヴィトンゾーン、約400点の白いトワルやトリコロールカラーのスーツを展示したディオールゾーン、館内の複数箇所で見られたロダンの彫刻などがありました。
終盤には、フランスと日本の建築物の共通性を表現するデジタルアート空間も設けられていました。 - フランス館の待ち時間はどれくらいでしたか?
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来場者レポートでは、20〜30分程度で入館できたケースが複数報告されています。
ただし、全期間・全時間帯に共通する数字ではありません。
特定の時間帯が必ず空いていたかどうかについても、筆者は確認できていません。
まとめ:夜のオリーブの木が心に残るフランス館
フランス館は、「愛の讃歌」というテーマを、自然、芸術、ファッション、デジタル表現へと広げて見せたパビリオンでした。
入口の『もののけ姫』のタペストリー、ルイ・ヴィトンのトランク、ディオールの白いトワル、館内で見られたロダンの彫刻。
振り返ってみても、印象的な場面がいくつも浮かびます。
内装はどこを見てもおしゃれで、筆者にとっては大阪・関西万博の中でも一番「映える」写真を撮りやすいと感じたパビリオンでした。
華やかなブランド展示や歴史ある芸術、日本文化とのつながりを一つの館内で見られたことも、筆者には魅力的に映りました。
その中でも特に心に残ったのが、「奇跡の庭」で見た夜のオリーブの木です。
多彩な展示を巡ったフランス館を思い返すと、今も浮かんでくる光景の一つとなっています。
約30回の来場を重ね、全パビリオンを巡った筆者にとっても、自然からファッション、芸術までを一度にたどれたフランス館は忘れがたい場所です。
多彩な展示を通して「愛の讃歌」というテーマに触れられたこと。
それが、筆者にとってのフランス館でした。
筆者が印象に残った他のパビリオンの記録は大阪・関西万博イタリア館レビュー|3度訪れた感想と予約でも紹介しています。


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