2027年に横浜市で開かれるGREEN×EXPO 2027には、どれほどの人が訪れるのでしょうか。国土交通省の公表資料では、想定参加者数1,500万人、うち有料来場者数1,000万人以上とされています。このページでは、この想定をドーハ2023・大阪・関西万博2025と比較し、会場面積あたりの密度計算や運営費との関係もあわせて、数字の見方を整理します。
※「まわるにっぽん!」はGREEN×EXPO 2027の非公式ガイドサイトです。数値は公式サイト・国や自治体の公表資料でご確認ください。
GREEN×EXPO 2027の想定来場者数は1,500万人
国土交通省2027年国際園芸博覧会推進本部の資料「GREEN×EXPO 2027の取組について」では、想定参加者数が1,500万人とされています。その内訳として示されている有料来場者数は、1,000万人以上です。
| 項目 | 公式資料の数値 |
|---|---|
| 想定参加者数 | 1,500万人 |
| うち有料来場者数 | 1,000万人以上 |
| 会期 | 2027年3月19日(金)〜9月26日(日) |
| 開催日数 | 192日間 |
| 会場 | 神奈川県横浜市・旧上瀬谷通信施設 |
ただし、1,500万人は開催後に集計された実績ではありません。主催者が事業計画上掲げている想定・目標値であり、来場結果を確定的に予測する数字でもない点に注意が必要です。天候や交通事情、チケット販売、国内外の旅行需要など、実際の参加状況にはさまざまな要素が関係します。
GREEN×EXPO 2027は、国際園芸家協会(AIPH)の承認と博覧会国際事務局(BIE)の認定を受けた、最上位のA1クラスに位置づけられる国際園芸博覧会です。開催概要については、横浜万博(GREEN×EXPO 2027)とは?会期・会場・開催概要まとめでも詳しく紹介しています。

「参加者数」と「有料来場者数」の違い
公式資料では「参加者数」と「有料来場者数」が分けて記載されています。参加者数1,500万人の全員が、入場券を購入して会場へ入る有料来場者という意味ではありません。
有料来場者数は1,000万人以上と想定されており、参加者数との差は最大で約500万人です。この差には、会場外で展開される関連事業などへの参加が含まれると考えられますが、公表資料の数字だけから具体的な人数構成を断定することはできません。そのため、「会場に1,500万人が有料入場する」と読み替えないことが大切です。
また、「1,000万人以上」という表現は下限を意識した目標ですが、達成済みの販売枚数や確定した来場数を表すものではありません。参加者数と有料来場者数は、ともに開催前に設定された公式の想定・目標値です。
過去のA1クラス博覧会・ドーハ2023と比較
比較対象として挙げられるのが、カタールで開催されたドーハ国際園芸博覧会2023です。中東・北アフリカ地域で初めて開かれたA1クラスの国際園芸博覧会で、会場にはドーハ市内のアル・ビッダパークが使われました。
| 博覧会 | 会期 | 公表された想定値 |
|---|---|---|
| GREEN×EXPO 2027 | 2027年3月19日〜9月26日 | 参加者数1,500万人 うち有料来場者数1,000万人以上 |
| ドーハ国際園芸博覧会2023 | 2023年10月2日〜2024年3月28日 | 想定来場者数300万人 |
公表された想定値だけを比べると、GREEN×EXPO 2027の想定参加者数1,500万人は、ドーハ2023の想定来場者数300万人の5倍です。有料来場者数1,000万人以上を基準にしても、数字の規模には大きな差があります。
もっとも、これは想定値同士の単純比較です。ドーハ2023の300万人について、本記事では最終的な実績を確認できていないため、実来場者数としては扱いません。さらに、開催地の人口、気候、会場条件、集計対象の定義も異なる可能性があり、数値の差だけで成否を判断することはできません。
したがって、この比較からGREEN×EXPO 2027の目標達成を予測することも、反対に未達を予測することもできません。当サイトが来場者数そのものを独自に予測することはせず、公表されている想定値の規模を確認するための比較にとどめます(後述する会場面積あたりの単純な密度計算は、あくまで公式数値をもとにした参考値です)。過去大会との違いは、GREEN×EXPO 2027と過去の園芸博を比較【横浜万博】もあわせてご覧ください。

大阪・関西万博2025と比べて混みやすい?
比較の参考として、2025年に開催された大阪・関西万博の公式実績も見てみましょう。会場は大阪湾の人工島・夢洲で、面積は約155ha。会期は2025年4月13日(日)から10月13日(月)までの184日間でした。想定来場者数は約2,820万人でしたが、実績の累計来場者数は約2,902万人(AD証入場者を除くと約2,558万人)、1日平均来場者数は約15.8万人だったと公式に発表されています。
| 項目 | 大阪・関西万博2025 | GREEN×EXPO 2027 |
|---|---|---|
| 会場面積 | 約155ha | 約100ha(会場区域80ha) |
| 会期 | 184日間 | 192日間 |
| 来場者数 | 想定約2,820万人/実績約2,902万人 | 想定参加者数1,500万人(有料来場者数1,000万人以上) |
| 1日平均来場者数 | 実績約15.8万人 | 参加者数ベースで約7.8万人(単純平均) |
ここから「1haあたり1日何人が訪れる計算になるか」を単純に割り算すると、大阪・関西万博は実績ベースで1ha・1日あたり約1,020人です。GREEN×EXPO 2027は、想定参加者数を会場規模100haで割ると1ha・1日あたり約780人、より狭い会場区域80haで割ると約980人という計算になります。有料来場者数1,000万人を基準にすると、100haで約520人、80haで約650人です。
ただし、これは公式数値をもとにした単純な参考計算で、公式の混雑予測ではありません。来場者は会期中に均等分散するわけではなく、曜日・季節・人気展示への集中で体感の混雑度は大きく変わります。面積あたりの平均密度だけでは、当日の混み具合は予測できません。
筆者が2025年の大阪・関西万博で経験した範囲でも、会期前半は比較的回りやすく、後半ほど混雑が強まりました。GREEN×EXPO 2027の会場は自然地形で動線も違うため同じとは限りませんが、曜日・時間帯・繁忙期をどう選ぶかは平日と土日どっちが空いてる?混雑予想で詳しく扱っています。
運営費との関係で見る来場者数の意味
来場者数は、博覧会の運営収支を考えるうえでも重要な前提です。2025年12月17日の変更後に示された最新の運営費は536億円で、その財源には入場料収入418億円が見込まれています。
有料来場者数の想定を1,000万人として単純計算すると、「418億円÷1,000万人=1人あたり約4,180円」です。これは入場料収入の計画規模を人数で割った参考上の平均にすぎず、実際のチケット価格を示す計算ではありません。
現実には、1日券や通期パス、団体向けの割引券など、複数の券種が組み合わされます。購入者全員が4,180円の同一券種を買うわけではなく、有料来場者数が1,000万人を超えれば単純平均の値も変わります。販売状況や券種構成を反映した収入実績でもないため、あくまで計画上の二つの数値を結びつけた目安です。
なお、資料によって運営費の数値が異なる点にも注意が必要です。国土交通省の資料には変更前の運営費360億円が残っており、会場建設費417億円は変更後の数値と一致します。運営費は2025年12月の理事会変更後の536億円が最新で、資料の作成時点によって食い違うことがあります。
よくある質問(FAQ)
- GREEN×EXPO 2027には1,500万人が確実に来場するのですか?
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いいえ。1,500万人は主催者が示した想定参加者数であり、実績や確定した来場予測ではありません。
- 有料来場者数1,000万人以上とは何を意味しますか?
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参加者数1,500万人のうち、入場券による有料来場者を1,000万人以上と想定しているという意味です。こちらも開催前の目標値であり、販売実績ではありません。
- ドーハ2023の来場者数は300万人だったのですか?
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300万人はドーハ国際園芸博覧会2023について公表された想定来場者数です。本記事では最終実績を確認できていないため、実際の来場者数とは断定していません。
- 大阪・関西万博2025と比べて混雑しますか?
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会場面積あたりの単純な密度計算では、GREEN×EXPO 2027は1ha・1日あたり約520〜980人(採用する面積・人数の基準によって変動)となり、大阪・関西万博の実績(約1,020人)と同水準か、やや下回る場合が多い計算です。ただし、これは筆者が公式数値をもとに算出した参考値であり、公式の混雑予測ではなく、実際の混雑は会期の時期や集中する日時によって大きく変わります。筆者が大阪・関西万博で経験したように、会期後半ほど混雑が強まる可能性はありますが、GREEN×EXPO 2027で同じ傾向になるとは確定していません。
まとめ
GREEN×EXPO 2027の公式な想定参加者数は1,500万人で、このうち有料来場者数は1,000万人以上です。過去のA1クラスであるドーハ2023の想定来場者数300万人と比べると、掲げられた数字の規模は大きいものとなっています。
ただし、いずれも計画段階で示された想定・目標値であり、実績ではありません。想定値同士の比較だけで目標の達成可能性を決めつけず、今後公表されるチケット販売状況や開催後の公式集計を分けて確認することが重要です。1,500万人という数字は、確実な未来予測ではなく、博覧会が目指す参加規模として受け止めましょう。
